にゃんこ物語り1~えりなちゃんとシロ~
えりなちゃんは高校生なので、ゆきなちゃんよりも 早く夏休みに入りました。
しかし、えりなちゃんは帰ってきません。

夏休みに入って10日が過ぎました。
今日からゆきなちゃんも夏休みで、終業式が終われば 午前中にも帰って来るはずです。

ママはえりなちゃんが帰って来ないどころか、連絡もないので 心配で、居ても立ってもいられなくなり、今 えりなちゃんが生活している寮に電話しています。

「えりなまだ帰って来ないのかしら…もしかして帰って来ない気じゃぁ…」

呼び出し音が鳴っていますが、留守番電話になる様子もなく、ひたすら 鳴るだけです。

「やっぱり携帯にかけようかしら…ねぇ、シロ?」

「にゃ~ん」

「シロも心配よねぇ」

「にゃー」
ママ心配しすぎて、今日のご飯 まだ出してくれてないわ…。

『はい、つばめ荘です!遅くなって どうもすいません』

「あ、1年の木下えりなの母ですが…」

『ママ?!』

「えりな!どうして連絡よこさないの!ママ心配したじゃない!」

私も心配よ。えりなちゃんに早く帰ってきてもらわないと!

『ごめん、ママ。携帯の充電器、同じ部屋の子に貸したまま 持って帰っちゃったみたいで…』

「でも、どうして帰って来ないの?シロも心配してるのに。」

『宿題全部済ませてから帰ろうと思って…でも、もう昨日終わって、今から帰るところなんだけど 寮の電話が鳴ってたから…あ!バス!時間ないからもう切るよ!今から帰るからね、じゃあね!』

「あ!えりな…もー。シロ、えりな今日かえって来るって…あれ?シロ…あ!」

「にゃ~ん」
ママ、ごはーん。

「あら、お皿がカラっぽ。ごめんねシロ、ママすっかり忘れてたわ」

「にゃ~」
ご飯、ご飯!

「はい、どーぞ。ごめんねぇ」

「にゃーぁ」
はい、どーも。

「まぁ、いただきますって言ってるみたいね」

ママは安いの買ってくるけど、パパは美味しいの買ってきてくれるから、また太っちゃうわ。
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