にゃんこ物語り1~えりなちゃんとシロ~
えりなちゃんとタローくんは、駅で待ち合わせをして、電車に乗りました。

タローくんは、昨日見たえりなちゃんよりも、今日見ているえりなちゃんの方が なんだか胸がドキドキするようです。

えりなちゃんはそんなタローくんに気付いてはいないようです。
しかし、えりなちゃんの胸もタローくんと同様にドキドキしています。


『次は、動物園前、動物園前です…』


「もう着くね」

「意外と近いんだね」

動物園の入り口まで来ると、えりなちゃんは足を止めてしまいました。

「どうかした?」

「なんか…怖くなっちゃって…」

「どういう風に?」

「声が聞こえても、聞こえなくても…、何か まだ心の準備が…」

「緊張してる?」

「うん、凄く…緊張してる」

「大丈夫だよ!嫌になったら、すぐに帰ろう。ね?」

「うん…」

「行こう!」

タローくんはえりなちゃんの手を引き、強引に動物園に入りました。
えりなちゃんはまだ決心できていませんでしたが、タローくんが手を引いてくれたので、自然と足が前に進みました。
タローくんもえりなちゃんも、手を繋いだせいで、緊張は より一層高まってしまいました。
しかし、そんなに緊張していた2人も、いつしか自然と笑顔になっていました。

そして、えりなちゃんがシロ以外の動物たちと話せるのか という問題の答えは、意外なものでした。
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