虹の架かる橋
マサの家に迎えに行き、毎回のように同じ行動をする。


トランクを詰めて車は走り出す。


後ろにミーが乗っているせいか、私はなんとなく、いつもと空気が違って思えた。


話す会話も2人の話じゃない。


ミーも含めた3人での会話。


今までと違う車内の空気が、私の心に違和感を覚えさせていた。


そう思っていたのは私だけなのかな?


私は、その違和感をなんとか考えないように、マサだけを見ていた。


成田空港までの往復で、こんなにマサ以外の事を考えたのは初めてだった。




そして、その違和感は、これから始まる辛い闇の始まりだったんだ……。





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