天の邪鬼は歌がお上手
「ジリリリリリリリリリッ!」
「バチン!!」
アラームを勢いよく止める白い手。
時刻は夕方の4時。
ムクリと起き上がる…
「今日も同じ夢……
あいつは一体誰なんだ!?」
私は時計を見ながら一人唸る。
これが最近の寝起きの日課だ。
いつ頃からは忘れたけど
たまに見てたこの夢。
最近は頻繁に見る。
今日で連続一週間も同じ夢を見続けている…
絶対に¨あなた¨と称してる
人の顔は見えない。
でもすごく愛しく感じてる…
不思議な感覚。
それがあたしをムシャクシャさせる。
「あ〜もうっ!!」
短く文句たれてベットから降り目指すは冷蔵庫。
エアコンをつけっぱなししていたせいか
冷え切ったフローリング…
その上をペタペタ歩き、
テレビのスイッチを入れ
冷蔵庫へと向かう。
よく冷えたパックの野菜ジュースを取り出し、
ストローを刺そうとした時
インターホンがなった。
「ピンポーン♪」