Dear.
━━━━━━━━
━━━━━━━━

伊東様達が組みしていた御陵衛士は数名が逃げたものの、大半の者たちは新選組の手によって粛清された


その中には元新選組隊士であり、幹部でもあった藤堂平助も含まれており、その事件、油小路事件は幹部の心に傷を与えていた


油小路事件から約半月が経とうとしている今日。



「よっし!」


昼過ぎ、前と同じように洗濯物を干していれば総司がひょっこりとこちらに顔を出してくる



「慶、終わった?」


「終わったけど...寝ていてと言ったでしょう?
熱がまだ下がらないんだから」



慌てて彼に駆け寄り、おでこに触れてみればやはり熱い


ここ一ヶ月彼を見ていたが、熱は下がらないし、咳もたまに出ては辛そうにしている姿をよく目にする



「やっぱり、お医者様に...」


嫌な予感がするのだ
この風邪は本当にただの風邪なのか...と



「それは、大袈裟だよ。
医者に見てもらう時間があったらこうやって少しでも慶といたいし..、」



そう言われたら、そう?と言ってしまうしかない

でも、せっかく思いも通じ合い、こうやって幸せな日々が送れている



何かなければ...そう思ってしまうのは仕方のない事だ

< 167 / 195 >

この作品をシェア

pagetop