Dear.



「さて、おいで。」


言いたいことを言い切ったのか、あとはやる事をやるだけだと言った感じに差し出される手



いつかは、通らなければならない道だと重々承知だ
それに、総司ならば...心に決めた相手ならば迷う必要もないのだが、手が中々動いてくれようとしない


「怖い?」


「少し..、」


いや、少しというどころではない
見栄を張るようにそういったが、本音は逃げ出したいくらい怖いのだ

それを馬鹿にされるかと思ったが、総司は



「じゃあ、僕と同じだ」



なんて言って照れ臭そうに笑う



「うそ..」


彼は、そもそも私では釣り合いが合わないくらい、美男子でもあり何処と無く愛嬌もあれば武士という身分でもある

そんな彼が女慣れしていないはずがない



「嘘じゃないよ
大切な子を今から抱くんだって思うと怖いよ。

だけど、それでも慶を僕のものにしたいからさ。」



うん..負けた


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