Dear.
総司に簡単に持ち上げられ、隣にある彼の部屋へと運ばれる
尚、この際私は一言も発していない
いや、発せられなかったというのが正しいだろう
これは、彼がかなりご立腹だったのが理由とも言える
「さて、慶。
僕は二つの理由から御機嫌斜めだ」
敷かれている布団の上へと下ろされ、腕を組んでこちらを見下げる総司は、御機嫌斜めだという具合だろうか
どっちかというと、もうかなり怒っているに近いだろうに
「その理由分かる?」
もちろん答えは、分からない。
素直に首を横に振れば、
「.....そう」
とご立腹感がさらに上がってしまう
今夜、私は無事てはないかもしれないなと、ここで確信をする
「じゃあ、教えてあげるよ
まず一つ目は、慶が何も断りもなしに、部屋に戻り寝ようとしていたこと
二つ目は、祝言をあげた夜だというのに何もこれからないように振舞ったことだ」
どちらも、もちろん大人の階段を登る事へと繋がっているから、やや総司はスケベなのだと思う
まあ、だがそんな事、到底口には出せない
口から出してしまえば自分の首を締めることになりかねないからだ