都立白黒高校2年C組探偵団
「冗談じゃないわ!」

 と、祥子は一喝した。

「僕は二人の先生が協力してやったんだと、思うけどな」

 と、和也は推測を言った。

「まず、彼女が同好会にきて、すぐ音楽室に行く途中にレンチを持った上田先生に会ったよね」

「偶然だよ」

 と、和也は語気を荒げた。

「そこへ、探検と称して音楽室に行くと、竹村先生と樹利奈が仲良くしているところに出くわしたわ」

「それくらいじゃなぁ」

 和也は反論したいが、少し弱気になっていた。

「それに、さっきから話しがそれそうになると、彼女は竹村先生の話題をして……」
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