都立白黒高校2年C組探偵団
「ちょっと待て!」

 和也は祥子の話を遮った。

「何よ!」

「それじゃ、強引すぎるよ」

「うん、理に叶っているけど……」

 裕一は祥子の推理に片寄り始めた。

「確かにお嬢さんの言う通りだったら犯罪だよ」

 と、根元刑事は言った。

「もうひとつ決定的なことがあるんです」

「ひどいわ。私、そんな計画的な犯罪なんて……」

 由紀は手で顔を隠し、泣いている。

「まだ、この事件はまだ、自殺か事故か警察もはっきりしないのに、自分から墓穴を掘ったわね」

 と、祥子は言い切った。
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