†あたしだけが知ってる† ~どうしようもないくらい好き~
  「どうした?やっぱ何かおかしいぞ?
  何か嫌なことでもあったのか??」


  そういう風に聞いてくれるから。
  あたしはひどいことしてるなぁって。
  八つ当たりして。ごめんね。。。


  「うん。ちょっと苛々してた。
  八つ当たりしてごめんね。」


  「気にするな。優姫の八つ当たり
  なんていつものことだろ!」


  「いつも八つ当たりなんてして
  ないし!いい加減なコト言わないで!」


  「はは。。悪い!!」


  翔太の言葉はやっぱりすごい。 
  喋ってるだけで、ホッとできて、
  楽しい。嫌なことも苛々も半減する。


  「ありがと・・・・・ね?」


  そのありがとうの意味を分かった
  のかどうだか、翔太はこう言って
  ニッと笑った。


  「いいってこと!何かあったら言えよ!
  まぁ、何にも出来ないけどな!」


  何にも出来なくなんかないよ。
  あたしは翔太にいつも助けられてるよ。


  大嫌いな自分自身に少しだけ
  向き合えたよ。翔太のおかげで。


  翔太が幼馴染でいてくれて、  
  本当によかったって思ってる。


  『ありがと・・・・・ね?』


  何度言っても足りないけど。
  ちゃんと伝わりますように。


  翔太。ありがとう。


  翔太がこれからもずっと側にいて
  くれたらいいのに。

  
  翔太に彼女とか出来ても、一緒に
  いれたらなぁ。


  なんて勝手なことを思ってしまうけど。



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