†あたしだけが知ってる† ～どうしようもないくらい好き～

　　今日はいろいろあったけど
　　楽しかったなぁ。。


　　学園祭が楽しみ。
　　なんて思いながら家に帰った。


　　・・・・・・・・・・・・？
　　電気点いてる。消し忘れたのかな？
　　電気代上がっちゃうじゃん。。


　　慌てて家の中に入ると、一番　
　　会いたくない人が家の中にいた。


　　「どうしてここに？」


　　「10月25日に取引先の会社との
　　食事会が入った。お前も出席
　　しなさい。あちらの希望だ。」


　　は・・・・・・・？
　　何を言ってるの？
　　その日は学園祭なんだよ？


　　「その日は学園祭です！
　　私は行けません。」


　　「学園祭？だから何だというんだ？
　　会社とどっちが大切なんだ。」


　　そんなの学園祭に決まってる
　　じゃない・・・・・・・・・！


　　「学園祭に行かせて下さい。」


　　「駄目だ。全くあの男が側にいると
　　碌なことが無いな。悪影響だ。」


　　っ！！翔太のこと悪く言わないで！
　　

　　「翔太は関係ないはずです！
　　私が行きたくないんです！！」


　　バシッ！！！！


　　分かってる。いつものこと。
　　あたしが言うことを聞かなかったら
　　すぐ殴る。暴力では人の心を動かせない
　　ってどうして気付かないの？


　　あたしはもうあなたに屈したりは　　
　　しないと決めた。


　　あの家を出たときから。