†あたしだけが知ってる† ~どうしようもないくらい好き~
  「優姫っ!!!!」


  いきなりドアが開いた。


  「しょう・・・た・・・?」


  翔太があたしの方を見て
  目を見開く。


  「お前・・何・・やってん・だ?」


  その後すぐに翔太はあたしの手
  からカッターを奪った。


  「何も・・してない・・よ?
  ただカッター見てた・・だけ。」


  本当にまだ何もしてないよ?
  だからそんな顔しないで。


  ぎゅっと抱きしめられた。
  翔太はいつもこうやって辛いとき
  抱きしめてくれる。


  「馬鹿・・・・・・・・!」


  ねぇ、翔太はやっぱり
  優しすぎるんだよ。


  あたしのことなんてもう
  放っておいていいんだよ。


  じゃないとあたしはどんどん
  翔太に依存してしまうよ。


  迷惑ばっかりかけてしまうよ。


  「どうして・・・来たの?」


  「親父さんが来たって聞いた
  から。嫌な思いしてるんじゃない 
  かと思って来てみたんだ。」


  学園祭の話は知らないみたいで
  よかった。知らなくていい。
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