はるこの遅咲☆妄想日記
私は玄関のチェーンをほどき

初めてドアを開けた。

男はうっすらと笑みを浮かべる。

「嬉しいです。お会いできて」

よく見たら、スラッとした体格の美男子。

私は自分の胸が一瞬トキメイたのを感じた。

「えーっと・・・。

大事なもの・・・

家族にとって・・・

迷いますね。」

私は戸惑った。

でも・・・

「お金も大事ですよね?」

なら、

他の2つから選ぶとしたらなんでしょうね?

「愛かしら・・・。」

すると男は微笑んだ。

「素敵です。」て・・・

私はなんだか泣けてしまって

カチカチに固まっていた私の心が

ちょっとほぐれた感覚に陥った。

「愛・・・ですかねー。」

「そうですねー」

フワッと風が舞う

小春日和の午後

私は男とそんな会話をしている。

見知らぬ勧誘の男・・・。

しかし、私は一瞬で癒された。

それから

男は毎週やってくるようになって

私はなんだかワクワクしていた。



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