双子ラヴァーズ☆

これ、寄り添っていて。
どっからどうみても恋人同士なんですけど…。


シュリのことだから、色々な奴に見せて彼女だなんだって自慢しそう。
うん、しそう。
携帯に貼ってそうだし。

だから、確認するように顔を見上げながら私は言った。



「…見せびらかさない?」

「うん、見せない」

こくこくと頷く。


「……本当に?」

「うん」

またこくこくと頷く。


「ユウリにも見せたら駄目だよ?」

「…何でユウリ?」

ユウリの名前が出た途端、シュリの顔が曇る。


「見せたらユウリ、明日撮るってうるさそうだし」

「ああ、確かに」


さっきの曇った顔はもう消えていて、私の言った言葉にけらけらと軽く笑っている。

少し、気になりながらも何故か聞いたらいけないような気がして。
それ以上ユウリについては何も言えなかった。
< 21 / 141 >

この作品をシェア

pagetop