双子ラヴァーズ☆
これ、寄り添っていて。
どっからどうみても恋人同士なんですけど…。
シュリのことだから、色々な奴に見せて彼女だなんだって自慢しそう。
うん、しそう。
携帯に貼ってそうだし。
だから、確認するように顔を見上げながら私は言った。
「…見せびらかさない?」
「うん、見せない」
こくこくと頷く。
「……本当に?」
「うん」
またこくこくと頷く。
「ユウリにも見せたら駄目だよ?」
「…何でユウリ?」
ユウリの名前が出た途端、シュリの顔が曇る。
「見せたらユウリ、明日撮るってうるさそうだし」
「ああ、確かに」
さっきの曇った顔はもう消えていて、私の言った言葉にけらけらと軽く笑っている。
少し、気になりながらも何故か聞いたらいけないような気がして。
それ以上ユウリについては何も言えなかった。