双子ラヴァーズ☆
「学校サボッて、散々私に心配かけさせて、更にはドーナッツだと?」
「ご、ごめ」
「で?シュリの方は何か言う事は?」
キッと睨みつけるトモコに、シュリも少しだけたじろいでいる。
トモコは誰にでもこうなのだ。
「えっと、予想以上にドーナッツが甘かったかな」
「そうじゃないでしょ?ん?」
シュリ、わざとでしょ!?
わざとこんな事言ってるんでしょ?
シュリもトモコも笑顔でいがみ合ってて、隣にいる私はとてつもなく怖いんですけど。
ユウリもこれには苦笑いだ。
「とにかく、心配とかそういうのはこの際置いておくけど。
シュリはユウリに言う事ないわけ?」
「……」
トモコははあっと息をつくと、ユウリを親指で指しながらそう言った。
それにシュリは口を噤む。