双子ラヴァーズ☆
「いや、トモコ。大丈夫だよ。ありがとう」
「よくない。殴った事だけは絶対にシュリが悪い。その前に何があったのか、それはわかんないけど。
そこだけ謝ってそれ以外については話し合えばいいじゃん」
「……」
そう言われてはユウリも言い返せないらしく、口を閉ざした。
私はハラハラしながら皆の顔を見るしか出来なかった。
「……ユウリ、殴って悪かった」
「シュリ…」
「でも、謝るのはそこまでだから」
「……うん、俺もごめん」
「んじゃ、俺先に帰るわ」
「え。一緒に帰らないの?」
唐突にそう言い出したシュリに私は目を真ん丸にして訊き返す。
それにシュリは眉を八の字にすると、ふっと笑った。