双子ラヴァーズ☆
「だって、今日はユウリと帰るんだろ?レナ」
「あ。そうだった」
すっかり忘れていた。
そりゃあんな事あったら忘れるよ。
ユウリをちらっと見ると、やっぱり困ったように笑っていた。
「……レナちゃん、帰ろっか?」
「えっと、うん」
「んじゃ」
「あっ、シュリ」
帰ろうと踵を返すシュリを思わず私は呼びとめた。
シュリは振り返ると、「ん?」と首を傾げる。
「いや、そ、そだ。ドーナッツありがとう」
「は?さっきもお礼聞いたけど。意味不明。
また明日な」
「うん」
ニカって笑うと今度こそ、シュリは私達から離れていく。
その背中を私は見つめる。