キミさえいれば
あ、思い出した……。
あのハヤト君だ。
いつも私のことを追いかけ回して、ひどい事を言ったり、いじわるしたりして、ハッキリ言って大嫌いだった。
そのたびにたもっちゃんが、ハヤト君をやっつけて守ってくれてたっけ。
でも、どうしてハヤト君がこの学校に……?
「凛。
俺はこの5年間、お前のことをずっと探してたんだ」
「え……?」
どうしてハヤト君が私を……?
「探すのにどれだけ苦労したか。
でも、やっと見つけた。
幸いこっちに遠い親戚がいたんだ。
だから即こっちに転校手続きをとった」
「ちょっ、ちょっと待って。
どうして私を探してたの?」
ワケがわからない。
転校手続きって……。
「お前、ほんっと鈍いよな。
昔からそうだった」
「え……?」
「お前が好きだからに決まってるだろ?」
そう言って、ハヤト君が真剣な瞳で私を見つめる。
あの頃と同じ瞳で。
「好き……だった?」
「あぁ、そうだよ。
お前が好きだから、いつも追いかけ回してたんだよっ」
うそ、信じられない……。
だってあれだけいじめられてたら、気づくどころか嫌いになるよ、普通。
「凛、元気にしてたのか?
すげぇ綺麗になったじゃん」
そう言って私の肩に手を置くハヤト君。
ガッチリ掴むその手の大きさに戸惑っていると。
「白石……?」
誰かに名前を呼ばれた。
あのハヤト君だ。
いつも私のことを追いかけ回して、ひどい事を言ったり、いじわるしたりして、ハッキリ言って大嫌いだった。
そのたびにたもっちゃんが、ハヤト君をやっつけて守ってくれてたっけ。
でも、どうしてハヤト君がこの学校に……?
「凛。
俺はこの5年間、お前のことをずっと探してたんだ」
「え……?」
どうしてハヤト君が私を……?
「探すのにどれだけ苦労したか。
でも、やっと見つけた。
幸いこっちに遠い親戚がいたんだ。
だから即こっちに転校手続きをとった」
「ちょっ、ちょっと待って。
どうして私を探してたの?」
ワケがわからない。
転校手続きって……。
「お前、ほんっと鈍いよな。
昔からそうだった」
「え……?」
「お前が好きだからに決まってるだろ?」
そう言って、ハヤト君が真剣な瞳で私を見つめる。
あの頃と同じ瞳で。
「好き……だった?」
「あぁ、そうだよ。
お前が好きだから、いつも追いかけ回してたんだよっ」
うそ、信じられない……。
だってあれだけいじめられてたら、気づくどころか嫌いになるよ、普通。
「凛、元気にしてたのか?
すげぇ綺麗になったじゃん」
そう言って私の肩に手を置くハヤト君。
ガッチリ掴むその手の大きさに戸惑っていると。
「白石……?」
誰かに名前を呼ばれた。