キミさえいれば
俺の言葉に、父さんが愕然としている。
身動きひとつとれずに、顔が苦痛に歪んでいる。
「父さん、ごめん!」
俺は頭を深く下げた。
「俺、記憶を失くしてた時に凛と出会って。
妹だとは知らずに好きになったんだ。
同じように凛も、俺が兄貴だとは思わずに俺を好きになって。
付き合ってたんだ。
普通の高校生のカップルみたいに……」
震える声を出す俺を、父さんはただじっと見つめている。
「妹だと気づいてからも、記憶が戻ってからも、気持ちは変わらなかった。
お互い好きで。
どうしようもなく好きで。
別れられなかったんだ……」
俺の目に勝手に涙が溜まっていく。
俺はそれを腕で拭った。
「だけど……。
絶対にあっちゃいけない過ちを犯してしまった。
俺のせいなんだ。
俺が全部悪いんだ……」
「保……」
「父さん、どうしよう。
凛が死んだら俺、耐えられそうにない。
俺のせいで凛が……っ」
頭がぐちゃぐちゃになる。
気が狂いそうだ。
「保、落ち着いて。
凛はきっと大丈夫だから……」
その時、パタンと背後で何かが落ちる音がした。
その音がする方を振り返ると。
凄まじい表情をした、
俺と凛の母親が立っていた。
身動きひとつとれずに、顔が苦痛に歪んでいる。
「父さん、ごめん!」
俺は頭を深く下げた。
「俺、記憶を失くしてた時に凛と出会って。
妹だとは知らずに好きになったんだ。
同じように凛も、俺が兄貴だとは思わずに俺を好きになって。
付き合ってたんだ。
普通の高校生のカップルみたいに……」
震える声を出す俺を、父さんはただじっと見つめている。
「妹だと気づいてからも、記憶が戻ってからも、気持ちは変わらなかった。
お互い好きで。
どうしようもなく好きで。
別れられなかったんだ……」
俺の目に勝手に涙が溜まっていく。
俺はそれを腕で拭った。
「だけど……。
絶対にあっちゃいけない過ちを犯してしまった。
俺のせいなんだ。
俺が全部悪いんだ……」
「保……」
「父さん、どうしよう。
凛が死んだら俺、耐えられそうにない。
俺のせいで凛が……っ」
頭がぐちゃぐちゃになる。
気が狂いそうだ。
「保、落ち着いて。
凛はきっと大丈夫だから……」
その時、パタンと背後で何かが落ちる音がした。
その音がする方を振り返ると。
凄まじい表情をした、
俺と凛の母親が立っていた。