ハート交換
「そう?彼女達の心が腐ってるだけよ。」


『いうね―。さっきの奴らの前でもそれくらい言えるといいんだけどな。』


「・・・・・・」


バタン―。


なみかは、ロッカーのドアを乱暴に閉めて部屋をでた。


時計を見ると次の授業まであと3分しかない。


「これじゃ上靴探す時間ないじゃない。」


このまま教室に入ったら、また笑われてアイツらの思う壺。教室には行きたくない。


間に合わなくなると分かっていながらわざと遠回りになる渡り廊下に向かって歩きだす。

渡り廊下につく頃には授業を知らせるチャイムが鳴った


「いい天気。」


午後から晴れて心地よい風が吹いている。しばらく風にあたってボォ―っと校庭の景色を眺めていた



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