【短編】恋しちゃダメですかっ?
まるで、スローモーションのように、大きな星がゆっくりと流れ星となって落ちていく。



時計の針は午後、9時。




流れ星に願いを込めて。




「神様、聞いてますか?
私は沖田ことねです。
小太郎という幽霊に会いたくて仕方ないんです。
無理だと思いますが、会わせてください。
たくさん話をしたいんです。
そばにずっといてほしいんです。
どうか…神様…」




流れる前にきちんとお願いをすませ、ことねは、そっと胸を撫でおろした。





小太郎…




お願いが終わったよ。



私なりに、精一杯にお願いしたよ。





< 70 / 83 >

この作品をシェア

pagetop