恋愛学園





「佐藤・城崎ペア待っていましたよ。佐藤、選びなさいね」



待ってました……?
選びなさい?
桃也の足音が聞こえなくなったと同時に先生らしき人の声が聞こえてきた。



「はい、先生」



「それではいつ?」



いつ……?
何言ってんの……この人?
てか、なんかどこかでも聞いたことあるような……この感じに嫌な予感しかしないんだけど。



「……右でお願いします」




"右"と桃也が言うとカサカサと紙を開く音が聞こえてくる。
視界が見えないと、ほんとに不便すぎるよ。




「……えーっとね、初夜!!」




…………は?
紙を開き終わったあと先生の声が聞こえてきた、意味のわからない単語を発して。




しょや……ショヤ……初矢?




「どこで?」




「左で」




私の止まっている思考を放置して先に進む先生と桃也。
待って、初夜にどこでとかあるわけ?





「……えーっとね、学園の保健室!!エロいねぇ~。いいね~」




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