恋愛学園
"いいね"とか教育者の発言とは思えない……。
てか、初夜を学園の保健室なんかで過ごすなよ……。
「イケメンな佐藤くんのセリフはこれだからね」
何が楽しいのか先生の声がすごく弾んでいるのがわかった。
「わかりました」
そう言うと桃也がまた少し歩き出して止まると何かすごく柔らかいものの上に降ろされた。
「…………」
これってさ……もしかしてさ、もしかしなくてもさ……。
嫌な予感しかしないんだけど。
「芹那、外すよ?」
頭の後ろに桃也の手があるのを感じた。
耳元で桃也の声が聞こえると同時に視界を覆っていた黒い布が無くなる。
それと同時に光が入ってきて私の目は反射的に瞬きを繰り返す。
「大丈夫?」
「……う、うん……何、してるのかな……」
「……ん?これは、押し倒してるのかな。初夜らしいしね」