恋愛学園








「……っ、あ、あーんっ……」




顔を真っ赤にした憂は桃也から目を逸らしてミートボールを口に入れようとしたのかその瞬間変な音が会場を響き渡る。




「……あっ」




会場にいた人全員がそんな声を出した。





「ハハッ、憂ここは口じゃないよ?」



頬にミートボールを思いっきり押し付けられてるのに嬉しそうな桃也。
大丈夫なのかな……?




「……え……ご、ごめんなさ……」




桃也の言葉で顔を逸らしていた憂が桃也を見て赤かった顔はみるみるうちに青くなっていった。
桃也の頬に憂が手を伸ばそうとした瞬間に腹黒王子の声が会場を響き渡る。





「ダメですよ、手を使っちゃ。さっき青子さんがしたようにとってあげてくださいね」




ニヤニヤしながらそんなことを言い憂の顔をさらに青くさせた。
青がやったようにって……。




「舐めろって事でしょ」




「……しゅ、柊花っ!!」




なんで、この美人はそう堂々と言うんだろ……。
柊花に隠れたままチラッと青を見る。
何考えてんだろ……?なにか考えてるような顔をする青。





「へぇー、付いたら舐めてもらえるんだ……」




「……は?」




「……え?もしかして声に出てた?」



やってしまったというような顔をする青。




「……最低」




青から目を逸らして青ざめたまま固まってる憂に視線を戻す。
みんな、嫌だのなんだと騒いでいたが腹黒王子は笑みを浮かべたまま何も言わず憂を見ていた。
憂……頑張れっ!!






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