恋愛学園



「そう?」


「うん、そう!だから、退いて」



そりゃ、乗ってる奴は重くないでしょうね。
なんなの、この子。マジで、青良くわかんないんだけど。



「……せ……りな……ちゃんって……呼んでも、いいかな……?」



ん?どっかから声が聞こえるけど、どこ?
てか、小さ過ぎて聞こえない……。




「城崎さん、憂が芹那ちゃんって呼んでもいいかなって言ってるんだけどいいかな?」



キョロキョロとしている私に佐藤くんの声が聞こえて佐藤くんの方を見ると佐藤くんは、笑顔で葉山さんを見ながら頭を撫でているけど……私に話し掛けてるんだよ、ね?



「……あ、うん。じゃあ、憂って呼んでもいい?」



「……うんっ!」




佐藤くんに頭撫でられてるのが嬉しいのか、名前呼んでいいと言ったことが嬉しいのかはサッパリわかんないけどまぁ、いいか。



憂の可愛い笑顔を見てると私まで笑っていた。
でも、目の前でピンクオーラを振り撒かないでほしいな。



「青にパートナーができたっちゅーことは、授業見学ばっかしてた青が出るってことやな!」




ん?授業見学ばっかしてた?
それって、パートナーができた事関係あんの?
青のサボリくせの問題でしょ?




「そうだね、今まで何人もの子がパートナー役希望してたけどそれすらも蹴ってたしね。青に期待してるだろうな、女の子たち」





パートナーいないと出来ない授業って……何?




「……ん~?俺に期待って何?」


眠そうに目を擦りながら言う青。



ホントに、この男に期待って何?
まぁ、女子にモテそうってのはわかるけど。
さっきから、女の子たちがチラチラ見てるしね。




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