恋愛学園
「芹那ちゃん?」
体育って、普通男女分れてやるものじゃないの……ねぇ?
分かれてやる物だよね……じゃあ今、私の隣で私を呼んだのは誰だ?
うーん、幻聴かな?
「……せーりーなーちゃーんー?」
幻聴聞こえるってちょっとやばいのかもしれないな。
この学園に来たせいかも知れない。
「……ふぅっ……芹那ちゃん?」
「……っ!?」
人の耳に息をかけて、変に色っぽい声で耳元で私を呼ぶ青。
耳を抑えて青を見るととても楽しそうな顔をしていた。
多分、それは私の顔が赤いせいだ。
「……呼んでも、無視する芹那ちゃんが悪いんだよ?それに、これ体育の授業だしぼーっとしたら危ないよ?」
何が、体育の授業なのか教えて欲しい。
点呼するときに男女分けたくせに、点呼が終わると男子は女子の方に来てイチャイチャが始まって、その間に先生はどっか行くし!
「……ん~、すぐに始まるから大丈夫だよ。体育の授業が」
いやいや、先生いないのにどうやって始まるっていうのさ。
相変わらず、なんか女子からの視線怖いし。
「……はぁ……」
「溜め息つくと幸せ逃げちゃうよ?」
「そーだね……」
周りのピンクオーラと女子の視線のせいで青の相手をするのも疲れてきた。
いつになっても授業始まらないし!
「……えーっ、ラブ学級2年Sクラスの皆さん。これから、体育の授業を始めます。今日の授業内容は、こちら!逃げる女子を男子が捕まえるゲーム。パートナー間違えたらビンタですよ~。でも、それだけでは男子が有利なので、ハンデ付けたいと思いまーす!」
どこからかいきなり聞こえてきた声がなぜだか無駄に広いグラウンドを響きわたる。
でも、この声はさっき聞いたから……覚えてる。
体育の先生の声だ。
「えーっと、男子へのハンデは……女子を捕まえたあと、私のところまで来て紙に書かれているセリフを言って女子を照れさせたら合格としマース!失敗したら何度もやっていただきますので、そのつもりで」