恋愛学園
「じゃあ、今日の授業はここまで」
青の表情のことを考えていたら気付いたらチャイムが鳴っていた。
やっと、青から開放される……。
「起立」
喜びを噛み締めていたら、佐藤くんの声が聞こえてきて周りが立ち出したので青の膝の上から降りて隣に移動すると青も立った。
「礼」
みんな軽く頭を下げるとすぐに自分のパートナーといちゃつき出していた。
早すぎだよ……。
「……芹那ちゃん」
「あっ、憂……」
佐藤くんの後ろに張り付きながら私の席まで来てくれた憂に抱きつく。
マジで、この子可愛い……癒しだよ。
いきなり抱き着いてきた私に驚いた憂は体が少しビクッと揺れた。
「何やってんの、芹那」
憂に抱きつく私を見るて変な目をする柊花。
柊花の後ろには、私を睨む豹がいた。
「憂が可愛くて……つい。柊花も……」
「いや」
「柊花に触るなや、アホ女!!」
柊花に手を伸ばすと後ろにいた豹が出てきて私の手を掴む。