恋愛学園
「……は?手離してくれる?バカ豹。てか、なんでバカ豹にそんなこと言われなきゃいけないわけ?」
「今、なんて言うた?もういっぺん言ってみ!!」
「何回でも言うよ、バカ豹」
豹と睨み合いをしてる間に、私の腕の中にいた憂がいつの間にか佐藤くんの後ろに逃げていて、柊花は呆れた目で私と豹を見ていた。
「……豹、触んないでくれる?」
「……あ、青?な、なんや……?」
私の隣に座っていたはずの青が座っている私と立っている豹の間にいつの間にか入っていて、私の手を掴む豹の手を掴んでいた。
「何、豹?」
「……いでっ……いででででで!!わ、わかった……離すから!!」
うわ……笑顔で……。豹、可哀想に。
そんなに、痛かったのか豹が標準語を使っていた。
豹が私の手を離すと豹の手を掴んでいた青の手も必然的に離れた。
「しゅーかー!!癒やしてやー!!」
「嫌。あんたが悪いから」
柊花に抱きついた豹はガーンという効果音が聞こえてきそうなほど落ち込んでいた。
そんな豹には、お構いなしに柊花はお菓子を食べていた。