恋愛学園
「憂、もう大丈夫だよ?豹は落ち込んでるから黙ってるし。青は……うん、まぁ」
「……ほ、ホント……?ももちゃん……?」
何か豹にトラウマでもあるのかなって思うほど、豹を怖がっていた。
涙目で佐藤くんの後ろに張り付いててすごく可愛かった。
まぁ、人見知りの子にとって、豹は怖いかもね。
「ホントだよ、憂。城崎さんと話したいんだろ?行っておいで」
「……うんっ!!」
天使の笑みを浮かべた憂が私の前までまた来てくれた。
あぁ、ホントに可愛い……。
青なんかより憂をパートナーにしたいよ……切実に。
「……あっ、次の授業って何?」
憂いに聞くと憂は少し考えたあとに教えてくれたら。
「……次?マナーの講座だよ!!」
マナー講座!?
こんな常識が通用しない学園が?
マナー……教えてたんだ。
「へぇ……マナー講座か……」
そうポツリと呟くとすぐに憂の声が聞こえてくる。
「うん!!あのねあのね、この授業は、Sクラスだけ特別授業なんだよ!!Sクラスには、VIPって呼ばれてる生徒がいるからなんだよ!!」
そっか……VIPの生徒は大変だな~。
食事のマナーとかかな……?
「まぁ、芹那が考えてるのと違うと思うけど」