Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
「俺、アンのこと…ずっと好きだった。」
…え?
タクヤはケータイを出すと、続けて言う。
「アン、ケー番教えて。」
「私、誰とも付き合う気ない。」
「友達からでいいよ。」
執拗に聞かれるのも面倒だったし、一秒でも早く坂下がくれた薔薇を手に想い出に浸りたかった。
友達でいいなら…と、私はタクヤにケー番を教えた。
部屋の中から、暮れていく街並みを眺めながら思った。
これって、坂下を裏切ったことに…なるのかな?
生前に頼んでおいたのか、私の腕の中には100本もの真っ赤な薔薇…。
『今度は花束にして差し上げましょう。』
脳裏に、坂下の言葉が蘇った。
「和さん…。」
私は、花束に顔を埋めて泣いた。
しばらくして、花束にカードが添えられているのに気づいた。
『愛しのアンジェリーナへ
今頃、淋しい思いをしているのでしょうね。
私がこうして花束を差し上げるのは、今回だけです。
1日も早く、あなたに薔薇を贈ってくれるような伴侶を見つけることを祈っています。』
坂下よりも好きになれる人、そう簡単に見つかるもんじゃないよ…。
…え?
タクヤはケータイを出すと、続けて言う。
「アン、ケー番教えて。」
「私、誰とも付き合う気ない。」
「友達からでいいよ。」
執拗に聞かれるのも面倒だったし、一秒でも早く坂下がくれた薔薇を手に想い出に浸りたかった。
友達でいいなら…と、私はタクヤにケー番を教えた。
部屋の中から、暮れていく街並みを眺めながら思った。
これって、坂下を裏切ったことに…なるのかな?
生前に頼んでおいたのか、私の腕の中には100本もの真っ赤な薔薇…。
『今度は花束にして差し上げましょう。』
脳裏に、坂下の言葉が蘇った。
「和さん…。」
私は、花束に顔を埋めて泣いた。
しばらくして、花束にカードが添えられているのに気づいた。
『愛しのアンジェリーナへ
今頃、淋しい思いをしているのでしょうね。
私がこうして花束を差し上げるのは、今回だけです。
1日も早く、あなたに薔薇を贈ってくれるような伴侶を見つけることを祈っています。』
坂下よりも好きになれる人、そう簡単に見つかるもんじゃないよ…。