姫様参上!
「どーすんの。明さんよぉ。」
「なんで俺なんだよ。」
「彼氏さんだから。
ほら、追いかけなよ。」
「なんでだよ。」
なんでだよじゃねーよ馬鹿が。
「自分の女なんだろ?大切なんだろ?
だったら早く追いかけろよ!」
「……俺は、千尋の全てを知ってるわけじゃない。
だから、俺には千「馬鹿だな。」
「なんでだよ!」
「馬鹿だろ。ちゃんと頭冷やして考えろ。俺は千尋を迎えに行く。」
「いきなり男になるなよ。」
えへへ。
私は中学ん時演劇部入ってたから演じるの得意なんだよねー。
「じゃあな。」
私はそう言って、家を出た。
「ハァ…ハァ…」
どれくらい走っただろう。
ちーちゃんの行きそうなところ探しても見つからなかった。
今は学校にいる。
「まさか……こんなところにはいないよね、絶対。」
そんな事をいいながらも、門をくぐる私。
本当に、体は正直だ。
「イヤァッ‼︎‼︎」
私が校庭を走っていると、体育館の裏から悲鳴が聞こえた。
「あの声は……ちーちゃん?」
私は、嫌な予感がした。
ナイフを片手に……じゃなくて、ライトを照らしながら、私は夜の体育館を通った。