姫様参上!

「きょ、今日のところは見逃してやる!」



ーーダンッ


男は体育館の壁に1度ぶつかってから走って行った。



「ダッサイなぁ〜。」



ま、逃げてくれてよかったんだけどね。



私はちーちゃんの口に貼られたガムテープを剥がした。



ーービリッ


うわぁ……痛そうな音。




「ん……はぁ………
まなちゃん、どうしてここがわかったの?」



「さぁね。友情の力ってやつ?」



「ふふ……なにそれ。
でも……ありがとう。
まなちゃんが来てなかったら私、確実に犯されてたよ。」



犯されてたよって(笑)


もう、怖いこと言うなぁ。



「私、まなちゃんの事全然考えてなかった。ごめん。」



「いや、私の方こそ謝る立場だから。」



「……怖かった。」



ちーちゃん、震えてる。


しかも寒そうだし。



ーーバサッ



私はちーちゃんに上着をかけてあげた。




「まなちゃんが寒いでしょ。」



「全然。」



「そう。じゃあかけさせてもらうね。」



素直だな。



だから、ちーちゃんはモテるんだよ。


そして、私との違いがこれ。




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