姫様参上!
リビングまで走ったら、もうそこに健太はいた。
「勝手に人の家来ないでよ!」
「別に勝手じゃないけど?
メールもしたし。」
「え?」
私は服のポケットに入っている携帯を開けた。
確かに、メールが一件きていた。
「うわ……なんで気付かなかったんだろ。」
店の事に集中しすぎたんだな。
ずっと彗月と言い合いしてたし。
あ、彗月って今言ったのは、別にそういう関係になったからとかじゃないよ!
あいつが、
「あだ名で呼ぶな。
不快だ。」
とか言うから変えてやっただけだから!
「じゃ、まなりん今日は泊めさせてもらうよ?」
「やだよ。なんでだよ。」
「だからこの前言ったジャーン!
て事で、まなりんの部屋へレッツゴー!」
健太はそう言うと、走り出した。