ORANGE SNOW

「え?」

と、そんなスノウの肩を掴み、声をかけたリヴィアスは、剣を腰に刺し、立ち上がった。
綺麗に微笑み、頷くリヴィアスに、スノウは驚いた顔をした。

「・・・何して・・・ッ」

「一緒にいくよ。
一人じゃ危ないだろ」

それを見ていたさくらも立ち上がり、腰に手をあてため息をついた。
え、え、と焦るセルリアは二人を見比べて口を開いた。

「ちょっとお!
二人ともいくの?」

危ないよ、と言うセルリアをきょとん、とリヴィアスは見、頭を撫でてやる。
それにセルリアはむっとした顔をしたが、すぐに何か伝わったのか、俯いて頷いた。

「きらと蓮華はあたしが守っとくから、いっておいで」

「ありがと、セルリア」

さくらは笑い、近くに置いてあった鞄を腰につけ、蓮華の方を向く。
不安そうな顔をした蓮華の頭を撫で、いってきます、と呟いた。

「・・・暁にいくってことは、命が落をす可能性があるのよ?
あそこは殺し専門の子供たちがたくさんいるわ」

スノウが眉を細めそういうと、リヴィアスとさくらは、大丈夫、と笑って見せた。

「私たちも今までだてにキュアスリーやってきたわけじゃねーよ。
情報を提供してもらった分、スノウ、あんたの手伝いをさせてもらう」

そういうわけだ、と言ったリヴィアスにスノウは呆れた顔をしたが、すぐにふやけた笑顔を向け、仕方ないんだから、と呟いた。

「暁まで、案内するわ。
はぐれないで」









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