ORANGE SNOW
やがて時間は立ち、きらが目を覚ました頃に鍵が外された音が響いた。
扉が響くとそこには公爵ではなく武装した兵士がおり、こんな小さな少女に警戒しすぎだろう、と酷く滑稽で少し笑ってしまった。
そんなセルリアを横目で見つつ、兵士は乱暴にきらの足についている鎖を外して手を強く引っ張った。
「…やっ」
「ちょっと、もっと優しく…!」
「キュアスリー殿、お疲れ様でした。
ここからは私が引き受けてこの子を連れていきます。
一緒に逃げられたら困りますし」
兵士が最後にそう付け足すと、その後ろから似たように武装した兵士が数名、武器を構え前に出てきた。
セルリアは息をのみ一歩後ろへ下がり、すぐに状況を理解する。
部屋のどこかにカメラがあったのだろう、セルリアの行動を全て見られていたのだ。
そこからきらと逃げ出されると判断し―、始末しにきた、というところだろう。
扉が響くとそこには公爵ではなく武装した兵士がおり、こんな小さな少女に警戒しすぎだろう、と酷く滑稽で少し笑ってしまった。
そんなセルリアを横目で見つつ、兵士は乱暴にきらの足についている鎖を外して手を強く引っ張った。
「…やっ」
「ちょっと、もっと優しく…!」
「キュアスリー殿、お疲れ様でした。
ここからは私が引き受けてこの子を連れていきます。
一緒に逃げられたら困りますし」
兵士が最後にそう付け足すと、その後ろから似たように武装した兵士が数名、武器を構え前に出てきた。
セルリアは息をのみ一歩後ろへ下がり、すぐに状況を理解する。
部屋のどこかにカメラがあったのだろう、セルリアの行動を全て見られていたのだ。
そこからきらと逃げ出されると判断し―、始末しにきた、というところだろう。