嘘つきより愛を込めて~side Tachibana~
「しょ……あ、あっ」
本格的に動き出した翔太に、私の涙がかき消されていく。
激しく揺さぶられながら、広い背中に腕を伸ばし無我夢中ででしがみついていた。
「俺の子は、エリカが産んでくれるんだろ?」
壮絶な色気を纏った翔太にこんなことを言われて、拒否なんてできるわけがない。
必死で頷いた瞬間、翔太は微かなため息と共に私の中を真っ白に埋め尽くしていた。
「今度の休みはエリカの親に挨拶で、俺の親は来週な」
ぐったりとした私を後ろから抱きしめながら、翔太は嬉しそうに声を弾ませている。
いきなり渡された婚姻届は翔太の欄がすでに記入済みで、どれだけ行動が早いんだと私を驚愕させた。
「う、うちの親厳しいから。覚悟しといて……」
付き合っている人がいることすら言ってないから、さぞかし驚かれることだろう。
まぁマリカの時とは違っていい大人だし、そこまで反対されないとは思うけど……。
やはりちゃんと順番を守ることに越したことはない。
「あの……翔太。できればちゃんと籍を入れるまでは、こういうの……控えてもらいたいんだけど」
意を決して言ったのに、翔太は涼しい顔で口元にだけ笑みを浮かべていた。
「心配するな。もし早めにデキても俺が全力でサポートしてやるから」