隣に座っていいですか?これはまた小さな別のお話

考えても考えても
答は見つからない。

そこの家の価値観って言われても
あまりにも田辺郁美としての歴史が少なすぎる。

うーん…思わず口からうなり声が出たらしく、紀之さんはそんな私を見て軽く笑う。

笑わないでよ
真剣なんだから。

「そんな難しい顔しないで」

「だって……」

「誠意をもって対処しましょう」

どっかの政治家みたいな事を言い
彼は私の頬にキスをして
アイスコーヒーを持って仕事部屋へ戻ってしまった。

なんとゆーのか

我が夫ながら

つかみどころのないヤツ。

とっても優しいけど

彼は
厳しい時は
すごく厳しい面を持っている。


どーするんだろう。


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