シークレットプリンセス〜川崎隆弘編〜
「キミは
隆弘のことが大好きだから離れたくないのか…。
まぁ。
そうだろうな。
君にとって隆弘は命の恩人なんだから。
犯罪を犯した…。
キミにとって…。」
「え…?」
私はリナさんを見る。
「そんなわけ…!」
「隆弘が
俺にあんなことを言われてまで俺の事務所に居たか分かるか?
リナのせいだよ。
リナに仕事場を与えるかわりに隆弘は俺の事務所に居たんだよ。」
リナさんは
悲しそうな顔をしている。
「相沢さんと言ったね。
リナは隆弘の妹なんだよ。
もし
キミが俺の事務所に入らなかったら
リナと隆弘は兄妹である事を公表する。
隆弘はなんて罵られるだろうか?
声も出ない。
犯罪の兄だって…。」
「ふざけないで下さい!」