齧り付いて、内出血
『なんで早く言わないの。』
「言ったらお前、やめるだろ?」
『そりゃやめますとも。仕事に差し支え…んぐ。』
「はは、変な顔。」
いや、人の口に指つっこんできてそれはないんじゃないだろうか。
「言っただろ。俺、結構好きなんだよ。頼に噛まれるの。」
『へんは…』
「んー、なんだって?聞こえねえ。」
白々しい!なにその顔!
くいくいと指を動かして遊んでるから、がぶりと噛み付いてやった。
「おー…、お前やっぱ可愛い。」
もはや意味がわからない。
手首を掴んで引っこ抜いてやった。
『噛み付いてくる女を可愛いっていう男なんて世界中探しても久世ひとりだよ。』
「俺、超貴重ー?」
『や、変態なだけだから。』