苦恋症候群
「自分の家のベッドに据え膳が転がってたら、できればいただきたいと思うのが男のサガだと思うんです」
「……ッ?!」
は!? 据え膳!? ……ってそれ私のこと?!?!
な、なに言ってんの三木くんー?!
とっさにベッドから下りようとしたけど、それより先に両手首を掴まれて、勢いのまま押し倒された。
呆然とする私を組み敷いて、また三木くんが笑う。
その色っぽい微笑みに、かあっと顔が熱くなった。
「ああ、うん。ブラウスに下着だけっていうのも、なかなかそそられますね」
「み、みきくん、冗談は……」
「冗談ではないですね。もう、結構その気です」
普段とは違う、獲物を狙う獣のような目に見つめられて、二日酔いのせいじゃなくくらりと眩暈がした。
両手を頭上でひとまとめにされ、三木くんがブラウスのボタンを外しにかかる。
「ちょ、三木くん……っい、いいの?! 私なんかとして!!」
「俺、セックスに愛とか求めないタイプなんで」
「なっ、」
な、に、を、言、う、か、こ、の、ひ、と、は……!
押さえつける手からなんとか逃れようともがいてみるけど、片手で掴まれただけのそれは驚くほどびくともしない。
そうこうしているうちに、ボタンがすべて外されてブラウスの前がはだけられた。
胸元が直接外気に触れて、私はいよいよ猛烈に焦る。
「……ッ?!」
は!? 据え膳!? ……ってそれ私のこと?!?!
な、なに言ってんの三木くんー?!
とっさにベッドから下りようとしたけど、それより先に両手首を掴まれて、勢いのまま押し倒された。
呆然とする私を組み敷いて、また三木くんが笑う。
その色っぽい微笑みに、かあっと顔が熱くなった。
「ああ、うん。ブラウスに下着だけっていうのも、なかなかそそられますね」
「み、みきくん、冗談は……」
「冗談ではないですね。もう、結構その気です」
普段とは違う、獲物を狙う獣のような目に見つめられて、二日酔いのせいじゃなくくらりと眩暈がした。
両手を頭上でひとまとめにされ、三木くんがブラウスのボタンを外しにかかる。
「ちょ、三木くん……っい、いいの?! 私なんかとして!!」
「俺、セックスに愛とか求めないタイプなんで」
「なっ、」
な、に、を、言、う、か、こ、の、ひ、と、は……!
押さえつける手からなんとか逃れようともがいてみるけど、片手で掴まれただけのそれは驚くほどびくともしない。
そうこうしているうちに、ボタンがすべて外されてブラウスの前がはだけられた。
胸元が直接外気に触れて、私はいよいよ猛烈に焦る。