おくすりのじかん
「だから チョコと俺の恩返し・・・・・
鈍感で自分の素敵さに気づいてない祥子さんに
早く自分を好きになってもらいたかったから」


「恩返し・・・・・」



「うん 俺だけチョコと幸せだったおすそ分け」


悪戯っぽく凜太郎は笑った。


「あはは」
私も笑った。


凜太郎の繊細な指が私の頬に触れて


「自信持っていいんだよ
祥子さんは素敵だから……俺も眩しいくらいだ」


「先生の治療とおくすりがよかったんだもん」


「幸せになって 祥子さん」



思わず凜太郎を見つめた。


「俺も もっともっと勉強して
一人でも自分の魅力に気づいてなくて存在すら否定してしまう
人たちに自信を与える力をつけたい」


「こうやって住み着いて?」


「違うよ 祥子さんは特別だもん」


「俺とチョコの恩人だから」



恩人・・・・・・・・
もっともっと違う言葉が欲しいってそう思っていた。


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