おくすりのじかん
ただ本当にたまにだけど
チョコと私と凜太郎を結びつけた公園には
出かけることがあった。


そしてそこから見える
豪邸の窓に 少年の凜太郎の幻を感じに


頑張ってるよ私
会うことがあったら たくさん褒めてね……


そう言って・・・・・
きっとここなら 凜太郎と通じ合えるって



そんなある日のことだった。

街が白くなって 公園にも行けなくなる季節が
近づいてきて
私は仕事に忙しい毎日で
半年ぶりに出かけてみた。


落ち葉が凍り付いて
これから厳しい季節がやってくるんだなと思った。

落ち葉を踏みしめる音が シャキって鳴った。


「また半年こられないけど……次来るときには
桜満開くらいかな・・・・・」


いつものように凜太郎の部屋の窓を見て
帰ろうとしたときだった


ドアが開いて そこから人が顔を出した。



思わず立ち止まる。


そしてその人が 凜太郎なのはすぐにわかった。


お互いの視線が 絡み合う・・・・・・。
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