私立聖星魔法学園
「・・・・・は?」




いきなり何言ってんの、コイツ





「あ、すみません!いきなりこんなこと言われてもわかりませんよね!」





あたしの態度にオドオドした表情で聖夜が話はじめる






「中村さんが他の子と違うって言うのは、他の子にはない特別な力があるってことです。たとえば今朝の交通事故とかですね」






いきなりの発言に心臓が嫌な音をたてる






(なんで・・・?)






「なんであんたが今朝のこと知ってんのよ・・・」





「僕もあの場にいましたから」





しれっとした態度がさっきまではイラついてたのが、今は少し恐い





「今朝の事故、普通怪我を負うはずの中村さんは無傷で、トラックはペシャンコだったでしょう?あれのことですよ」







ドクン・・・ ドクン・・・







背中に冷や汗が流れる






「あれは今日に限ったことじゃなくて、今までにも何回かあったんじゃないですか?」







微笑みながら聞いてくる聖夜にだんだんと恐怖がこみ上げてくる







「な・・・なんで?なんであたしのこと知ったような事言ってんの・・・・・?」









今までこの力を他の人には絶対知られたくなかった







知られたら、絶対あたしは周りから”人間”として見てもらえなくなる




そう思ったから






だからずっと頑張って隠し通してきたのに・・・









なんでコイツは知ってるの・・・・・?
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