私立聖星魔法学園
目の前が真っ暗になった




覚悟はしていた





それでもやはり聖夜に言われた言葉はあたしに重くのしかかった






「あたしのせいで、人が・・・死ぬ」






「・・・・・そうです」






「そっか・・・・」







今までもそういうことは何度もあった





今朝遭った事故もそう、よく事故に遭うたび傷つくのはあたしじゃなくて相手のほう





今まで死人が出なかったほうが奇跡的なほどだ







「・・・あたし、どうすればいいの?」






気づけば聖夜にそう聞いていた







答えなんてわかりきってるくせに・・・・・







「あなたが僕と一緒に聖星魔法学園にきて、そこで魔力の制御を覚えるしかありません」





「・・・そうなる、か・・・・・」







「でも・・・」






そこで聖夜は照れくさそうに






「僕個人としては、恵さんに悲しい思いはして欲しくないので強制したくないんです・・・勝手ですみません」





椅子から立ち上がって頭を下げる







「ちょ、そんな・・・頭上げてよ!」






「いえ、結果的に僕はあなたに辛い選択しか選べないようにしている。本当にすみません・・・!」





決して頭を上げようとしない聖夜にどうしていいかわからず戸惑う






「いいから頭上げて!あのねぇ、あんた勝手なこと言ってんじゃないわよ?」





するとまた「すみません」という聖夜の頭を思いっきり叩く





「いたっ!」





「勝手に罪悪感にとらわれてんじゃないって言ってんの!あたしはあんたに本当のことを教えてもらってなかったら人を殺してたんでしょ?だったらあたしがあんたを恨むわけないでしょうが!」




驚いてあたしを見ている聖夜にいっきにまくし立てる






「・・・むしろ感謝してんだから」





「え?」






「とにかくあんたが気落ちする必要なし!あたしは自分でそのなんとか学園に行くって決めたの!文句ある!?」





「あ、ありません・・・」





「よしっ!」





そして聖夜に手を差し出す





「これからよろしく聖夜」




「・・・こちらこそよろしくお願いします!」






聖夜もしっかりと手を握り返した






初めて聖夜と話したときは、こんなことになるなんておもってもみなかった




今の生活がなくなると聞いたときは悲しかった




でも・・・





もう迷わない




あたしのせいで誰かが死ぬなんて絶対にさせない




後悔しないためにも・・・・・・・






「ちょぉっっと待った―――!!!」
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