私立聖星魔法学園
「大助が・・・魔法使い・・・・・?」





聖夜の発言にあたしは驚くしかなかった







「・・・は?恵、何言ってんだこの転校生」






しかし当の大助は頭にハテナマークを浮かべている








「ちょ、ちょっと待って!大助が魔法使いって・・・そんな訳ないでしょ!今まで大助があたしみたいなことがあったなんて一度も聞いたことないし!!」






「恵さんが気づいてなかっただけで、過去には恵さんと似たような出来事が少なからずあったはずです。現に今、彼は僕の魔法の影響を受けていない」









「そんな・・・・・」








「お、おい!さっきからなんなんだよ、二人で訳わかんない事言い合ってよ!俺にもちゃんと説明しろよ!!恵!!!」









あたしたちの会話をしばらく聞いていた大助が話しに入ってくる







「えっと・・・」






「僕から説明させていただきます」








困っていたあたしに変わって、聖夜が今まであたしに話したことを説明してくれた






あたしの魔力のせいで、誰かが死ぬ未来があることは伏せて・・・









「・・・・つまり、なんだ?俺と恵はその魔力ってのが高くて魔道師になる素質があるから、専門の学校に来いってことでいいのか?」






全ての説明が終わるとしばらく黙っていた大助が言った









「あなたはともかく、恵さんは行くと決断してくれました」







「そうなのか?」








「まぁ、ね」






大助の質問に曖昧な答えしか返せない






「ふーん・・・」






「もちろん大助くんに我が校に来ることを強制するつもりはありません。君の判断にゆだねたっ・・・」





「行く」






「え?」





「俺もそのなんとか学校に行くって言ったんだよ」







大助の言葉に思わず反論する






「ちょっと本気!?その学校に行くってことは今の生活を完全に捨てなくちゃなんないのよ?あんたがそこまでしなくてもっ・・・」





「じゃあなんで恵はその学校に行くんだよ?」







「そ、それは・・・」






痛いところを突かれて言葉が詰まる







「まぁ言えないならいいんだけどよ。俺は行くっつったら行くんだよ。それに・・・」






あたしを見て






「これで一人じゃないだろ?」





笑った








その笑顔をみてやっと大助が行くと言った理由がわかった








目に涙が溜まってくのがわかる






泣きたいのを必死に堪えて、あたしも笑う









「・・・バカ」
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