私立聖星魔法学園

自転車をこぎ続け、学校についたあたしを待っていたのは・・・






「中村！早く職員室来いっ！！」





怒った顔の担任と、心配した顔の教頭だった







「中村、お前今朝事故にあったと学校に連絡が入ったんだが、これは一体どういうことだ・・・？」





職員室に連れられ、一番に言われた言葉はこれだ





「どういうことって何のことですか？」




「しらばっくれるな！なんで被害者のお前がゆうゆうと学校にきて、加害者の運転手の方が大怪我してるんだ！？」




大怪我と聞いて身体が固まる





本当のことも言えないし、そもそもあたし自身なんでなのかわからない







答えられずに黙って俯いていると、教頭が助け舟を出してくれた





「まぁまぁ先生。中村さんだって今回のことはショックだったでしょうし、このぐらいにしたらどうです？」




「・・・わかりました。教頭先生がそういうならそうしましょう」




教頭のおかげでなんとか追及はなくなった




思わずホッと息をついたのを担任は見逃さなかった






「中村。たしかにお前は被害者だ。だが、相手は怪我をして入院している。それだけはしっかり覚えていなさい。」



それだけ言うとさっさと職員室を出てってしまった





「中村さん大丈夫ですか？しばらく保健室で休んでもいいですよ」




「いえ、大丈夫です。教室行きますね」




教頭が気を使ってくれたがそれを断り、担任の後を追いかける




担任に追いつき教室に向かう間、さっき担任に言われた言葉が頭の中をずっと回っていた