氷の執事をsweetlyに溶かして
けれど、その思い出の大半は碧に怒られたり、冷たくされたりといったもの。
私が物心ついたときにはもう敬語だったし。
そんな風でも碧が好きなんだから、恋って不思議だな、そんな風に思っているとペシンと頭を軽く叩かれた。
「今の聞いていました?」
鋭い瞳を向けられる。
いいえ、全く聞いていませんでした。
焦りが顔に出ていたのか、再度ため息をつかれる。
「ほんとうに、貴女って人は……」
スッと目を細めてる碧…心なしが空気が冷たくなったように感じる。
ヤバい、スイッチ入った!?
碧は怒ると、表情がなくなる。
「ご、ごめん…ちゃんと聞くから!」
慌てて、ペンを持ち直す。