Voulez vous du chocolat?


「ラ……ラッピングも手伝って欲しいの。
 あたしほら……不器用だから!」



……無理があることだって、自虐ネタだってことも重々承知。


ああせめて何か言って神無月君、ただ痛い子になっちゃう!



「……ダメよね……。ただでさえ迷惑かけてるのに、あたし何言って……」


羞恥に耐えられず、床を睨みつける。



すると……。




「……本当、不器用なんだね。
 あと、鹿野ちゃんってツンデレだよねー」



しばらく悶絶してから、笑い出した神無月君。


今世紀最大、というくらいに爆笑してらっしゃる。



……それであたしの羞恥心はよけい刺激されて。



「うるっさい! ツンデレじゃないわよ!!」


「ほらほら、ツンデレ。それがツンデレ」

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