キミが、好きです ~茜色の空の下~
「叶多くん…?」
こころが心配そうな声と顔で、
俺の顔を覗きこんできた。
「ん?何?」
「あのね…、なんか……庇ってくれてありがとう」
そう言って、綻んだ。
満面の笑顔も好きだけど、
花が綻ぶような、
こういう笑顔も好き。
俺……こころ離れできねぇし……。
「別に、庇ってないよ。
思ったことを言っただけだし。
こころは、あーいうヤツらより、性格も顔も可愛いし」
「…っ…、……」
こんな照れた顔も最後なのかなー
って、やっぱ思っちゃうんだ。