キミが、好きです ~茜色の空の下~
「気を付けていけよ?」
「転んじゃダメだよ?」
拓と一ノ瀬のこころの扱いが……。
「あたし、子供じゃないもんッ!!」
「こころ、何かあったら連絡しろよ?」
「うん、ありがとうっ!」
こころは、バタバタと走って行った。
「えー。
ココってば、あたしたちと南くんとの態度違うんだけどぉー!」
頬を膨らませながら一ノ瀬は呟いた。
「はー?何だよそれ」
少し恥ずかしかったから、
突き放す言い方しかできねぇのは、いつものこと。